「うーん....」
角から頭だけを突き出し、左右に伸びた廊下をきょろきょろと見渡して、ノリコは困り果てた様子で眉をへの字に曲げた。
「やっぱり迷っちゃったみたい」
「ね」
対するジーナハースは、ノリコの手を握り、見えない目を真正面の壁に向けたまま、特に不安そうな様子も見せていない。どちらかというと、この状況を楽しんでいるようでさえある。
「お城の中は自由に歩き回って良いってお父さんも言ってたし、大丈夫だよ。次に誰かに会ったら、どっちに行けばお部屋に戻れるか教えてもらえばいいし」
「うーん。でも、さっきから全然誰も通りかからないし、なんだかどんどんお城の奥に迷いこんじゃってる気が....」
「大丈夫だよ。いざとなったら、おにいちゃんが迎えに来てくれるし」
「でも、イザーク達は明日の打ち合わせ中みたいだし、よっぽどのことじゃないと邪魔したくないよ」
いくら迷路のように入り組んでいるとはいえ、所詮はひとつの城の中だ。そう遠くへ行けるわけでもないし、確かに、いざとなればイザークに心の中で呼びかければ応えてくれるのはわかっている。だからノリコとしてもそれほど必死に困っているわけではないのだが、やはり仕事中の彼に呼びかけるのは気が引けていた。
「やっぱりちゃんと道順を聞いてから出ればよかったかな...」
タルメンソンに到着してから、数日が過ぎていた。
毎日何かしらの行事が予定されているため、イザーク達は、ガールにつきっきりで忙しくしている。そのため、今日も一日ふたりだけで過ごすことになったノリコとジーナは、侍女達から聞いた城の西翼にあるという大きな図書室へ向かったのだが、どこで道を間違えたのか、帰り道もわからないほど迷子になってしまっていた。
「どうしよう....ごめんね、ジーナ」
「えー、あたしは楽しいよお。ふたりで冒険の旅に出たみたい♡」
申し訳なさそうなノリコの顔が見えるかのように、隣に立つノリコを見上げ、ジーナはにっこりと笑った。気休めではなく、心からわくわくと楽しんでいるらしいその笑顔に、ノリコも少しホッとした顔になる。
「でも、もうすぐお昼の時間だよね。お腹空いたでしょ、ジーナ」
「ちょっとだけ。でもおねえちゃんこそ、お腹空いてるでしょう?朝ごはん、あんまり食べてなかったよね」
ザーゴ国使節団一向は、今朝もみんな揃って食堂で朝食をとったのだが、あまり食事に手を付けなかったノリコをイザークがやたらと心配していたのを、ジーナも気づいていたらしかった。
ジーナの手を引き、角を曲がって長い廊下を歩き出しながら、ノリコはちょっと困ったように右手を頬に当てて軽く溜息をついた。
「最近あんまり食欲なくって...。でも、そんな大したことじゃないのに、イザークったら大袈裟に心配するから....」
「おにいちゃん、おねえちゃんのことが大好きで大好きでしょうがないんだもんねー」
「やだあ....」
ジーナとしてはただ事実を述べたまでなのだが、まるでからかわれたかのように、ノリコはぼんっと顔を真っ赤にした。その気配に気づき、ジーナがきゃらきゃらと可笑しそうに笑う。
***
「−−−−あ!ここ、もしかして....」
窓もなく、ただ真っ白な壁がどこまでも続くかに思われた通路の奥に、今まで見た中でも特に大きく重厚な作りの両開きの扉をみつけ、ノリコが声を上げた。
「あそこが図書室かも!」
ジーナの手を引っぱり、てけてけと少し小走りになって扉に辿り着く。
少し控えめにドアノブを握って回してみると、扉はキィッと小さな音を立てて内側に向けて開いた。
「わぁ....」
中に一歩踏み込むなり、ノリコは思わず感嘆の呟きを漏らした。
高い天井。奥に向かって細長く伸びた部屋は、ノリコ達が探していた図書室ではなかったが、両側の壁にびっしりと大きな額縁が並んで掛けられていて、独特の威圧感があった。
「−−−おねえちゃん?ここ、図書室?」
「ううん、違った...。でも、すっごくたくさんの肖像画が壁に掛かってる...」
まるで、どこかの美術館にでも迷いこんでしまったような錯覚。
場違いな気がしつつも興味を引かれたノリコは、ジーナの手を引きながら部屋の中をゆっくりと歩きはじめた。
目線よりも高い位置に掲げられた肖像画には、どれも、王冠と豪奢な礼服を身につけた男女の全身像が描かれている。中には、椅子に座った女性の膝に小さな子供が抱きかかえられているものなどもあった。
どれもだいぶ年代物のように見える。どうやら歴代のタルメンソン国王一家の肖像画を集めた部屋のようだ。
「ここ...誰もいない、よね?なんだか、色んな人に見られてる気がするよ」
少し居心地悪そうに呟き、ジーナがノリコの腕に軽くしがみついてきた。
確かに、絵だとわかってはいても、これだけたくさんの肖像画に見下ろされていると、衆人環視の中に晒されているような気になってくる。自分自身、だんだんと居心地が悪くなってきたノリコは、立ち止まり、ジーナを安心させるようにぽんぽんと軽くその小さな手に触れた。
「や、やっぱり帰ろっか。ここ、あたし達が来ちゃいけない場所かもしれないし...」
言って、踵を返そうとしたノリコは、ふと目を上げた先にあった一枚の肖像画に目を奪われてまた立ち止まった。様子の変化に気づいて、ジーナが首を傾げる。
「−−−おねえちゃん?」
「これ....」
ノリコの目前には、ひときわ大きな肖像画。その絵の中には、国王と王妃らしき人物の横に、ふたりの少女の姿が描かれていた。
おそらく14・5歳ぐらいだろうか。鼻筋の通った白く端正な顔立ちに、薄く紅い唇。両親の傍らに並んで立つふたりの少女の顔は、お互いに向き合っているせいもあって、まるで鏡に映ったようにそっくりだ。だが−−−−−。
「アゴルさんが言ってた黒髪の姫って....」
−−−−うりふたつの顔なのに、まったく正反対の印象。
ひとりは、輝くような金の髪に深い海の色の瞳。
そしてもうひとりは、闇を閉じ込めたような漆黒の髪と瞳。
光と闇−−−陰と陽−−−具現化したら、きっとこんな姿になるのではないか、と思わせるような、そんな両極のふたり...。
「−−−−カイヤーナ姫とネッサ姫。カイヤーナ姫は、私の曽祖母にあたります」
「!!」
不意に右手奥から声がして、ノリコとジーナは同時にびくんと肩を跳ねさせた。
同時にバッと声がしたほうを振り返ったノリコは、自分達が入ってきたのとは逆の、部屋の奥にある扉が開いていて、そこにひとりの女性が立っていることに気づいて息を飲んだ。
一体いつの間に−−−−−。
「あ−−−−」
腰まで届くプラチナブロンドの髪に、濃紺の瞳。まるで陶器の人形のように白い肌をした、非の打ち所がない美貌の持ち主。それが誰であるのか即座に気づき、ノリコは慌てて頭を下げた。
「ご、ごめんなさい!勝手に入ってきてしまって−−−−」
「良いんです。気になさらないで」
わたわたと慌てるノリコを見て、サーリヤはふふっと軽く微笑みながら部屋に入ってきた。足音もなく、ただかすかにドレスの衣擦れの音だけをさせながら、ノリコ達のそばへ歩み寄る。
「ここは『王家の間』と呼ばれる部屋で、ご覧の通り、歴代の国王一家の肖像画が飾られる場所なんです。北翼の最奥にあるのであまり人が来ませんが、別に禁断の場所でもありませんし、お好きなだけいてくださって構いませんよ」
何かの楽器を奏でたような、そんな繊細で美しい声に思わず聞き惚れつつも、自分達がなんとタルメンソン王族の居住地区として『絶対足を踏み入れるな』とリヤッカに念を押されていた城の北翼に迷い込んでいたことを知らされ、ノリコは真っ青になった。
(うっわ−−−−−−!!)
よ、よりにもよって。
これがリヤッカにバレたら、かなりの大目玉を食らうに違いない。しかも、イザークにまでとばっちりが行く可能性が高い。
我が身よりもそこが気になって青くなるノリコのそばに立ち、サーリヤは、じっとノリコの顔を検分するようにみつめた。
「あなたは−−−て−−−いえ、イザーク様の奥様ですね」
「あっ、はい!ノリコと言います。あの−−−サーリヤ様、ですよね。はじめまして。ご挨拶が遅くなってしまって申し訳ありません!」
『奥様』なんて呼ばれ方に慣れないノリコは、サーリヤが言いかけた言葉には気づかず、顔を真っ赤にしてぶんっと大きく頭を下げた。
「あの、ほ、ほんとにごめんなさい!図書室へ行くつもりだったのが、なぜかここへ迷いこんでしまって−−−!」
「本当に良いのですよ。気になさらないで」
ノリコの慌てぶりが本当に可笑しい様子でひとしきりクスクスと笑ってから、サーリヤは、ノリコの手を握って隣に立つジーナに目をやった。
「あなたがノリコさんということは、こちらは、稀代の占者として名高いジーナハースさん、かしら」
「名高いかどうかは知らないけど....ジーナです。こんにちは」
照れくさそうに頬を染め、ぺこん、と可愛らしい仕草でおじぎするジーナを見て、サーリヤもにこりと笑顔になった。
「こんにちは。私もジーナと呼ばせてもらっていいかしら?」
「うん♡」
嬉しそうなジーナに軽く頷いた後、サーリヤは目線を上げ、先程までノリコが見上げていた壁の肖像画を見た。
「−−−この肖像画に興味がおありのようね」
「あ、はい...」
サーリヤに倣って自分も肖像画に視線を戻しながら、ノリコはこくんと素直に頷いた。
「この国では、つい100年ほど前までは黒髪・黒瞳の人は珍しかったはずなのに、昔、王家に黒髪黒瞳のお姫様がいたっていうお話を聞いていたので...」
アゴルは叙事だと言っていたが、なぜかこの肖像画を見るまでは信じられなかった。
吸い込まれてしまいそうな漆黒の瞳をした少女の顔を不思議な思いで見上げたままで、ノリコが呟く。
「あのお話−−−本当だったんですね」
「ええ」
肖像画に目を向けたまま、抑揚のない声でサーリヤが答える。
「金の髪のほうがカイヤーナ姫。後にタルメンソン女王に即位された方で、私の高祖母にあたります。そして、黒髪のほうがネッサ姫−−−ご覧の通りカイヤーナ姫の双子の姉君で、20歳で悲運の死を遂げられました」
「恋人を事故で亡くした悲しみから、神殿を封印して後を追われたって...」
「そう、聞いています。でも、すべては黒髪の者を異端視するこの国の古い風習に起因していたこと。自国の王女をそのような運命に追い込んでしまったことを悔やみ、当時の国王−−−姫の父君は、それまで閉鎖的だったこの国を開放し、他国との交流を盛んに行うようになりました。ネッサ姫のおかげで、この国は変われたんです」
「−−−良かった。彼女の死は、完全に無駄ではなかったんですね....」
肖像画を見上げたまま少し辛そうに呟いたノリコに、サーリヤがふっと興味を引かれた様子で顔を向けた。
「−−−あなたがネッサ姫だったら、同じ道を辿るのかしら?」
「え?」
唐突な質問に、ノリコは、意表を突かれた様子で目を丸くしてサーリヤを振り返った。
そのノリコを見返す濃紺の瞳に浮かぶのは、探るような、責めるような、不思議な光。
「私は−−−自分の命に代えても良いと思えるほどの...そんな身を焦がすような恋をしたことがないのです。だから私には、失った恋人の後を追ったネッサ姫の気持ちがわからない。その心を、真に理解することはできない。でも、あの方と結ばれたあなたなら−−−ネッサ姫の思いを理解できるのではないかと....」
「サーリヤ様....」
急にそんなことを言い出したサーリヤの真意は分からない。
けれど、初めて船上で黒髪の姫の悲恋話を聞いた時から、なぜか不思議な共感を覚えて胸を痛めていたノリコは、素直にその問いに答えようと言葉を探した。
「そんなこと考えたくもないけど...でも、もしそんなことになったら、きっとあたしの心は壊れてしまうと思います。イザークのいない世界で生きていくなんて...あたしにはとても想像もできないから...」
考えただけでも、胸がキュッと締めつけられる。
無意識に右手を胸元に引き寄せ、ノリコは苦しげに眉を寄せた。
「だから−−−苦しくて苦しくて、生きることを諦めてしまったこの人の気持ちは、あたしにはなんとなくわかります...」
「おねえちゃん....」
目は視えなくても、人の気持ちが視えてしまうジーナが、ノリコの沈んだ心を気遣って、心配げにキュッとノリコの左手を強く握り返した。それに気づいてジーナに顔を向け、ノリコは安心させるようにえへっと舌を出して笑った。
「−−−−羨ましいわ」
そんなふたりの様子を見ていたサーリヤが、ぽつりと呟く。
「そんな風にあの方を愛せるあなたが羨ましい....」
その言葉にハッと顔を上げたノリコは、ほんのわずかにそうと分かる程度に眉をひそめたサーリヤを見て、慌てて声をあげた。
「あ、あの−−−−!サーリヤ様だって、これからいくらだって恋はできると思いますよ!皆どこかに運命の人が待ってるってあたしは信じてるし、きっと、サーリヤ様の運命の人もいるんですよ!きっと出会えます!あ、もしかしたら−−−−」
「−−−−ノリコ!!」
ガール様がそうかも、と右手で握りこぶしを作って力説しかかったノリコの声に覆い被さるように、背後から良く通った声が室内いっぱいに響き渡った。
ハッと振り返ったノリコ達の視線の先には、ドアを開けて駆け込んできたイザークの姿。
「イザーク!」
「いつまでも戻ってこないと思ったら−−−!何をしているんだ?!」
ノリコの気配を辿って探しに来てくれたのだろう。やや苛立ちを含んだ口調に、彼がよほど心配していたらしい様子が伺える。足早に歩み寄ってきたイザークを見上げ、ノリコは申し訳なさそうに肩を落とした。
「ご、ごめんなさい−−−。図書室に行こうと思ったんだけど、迷っちゃって....」
「だったらすぐに俺を呼べばいい−−−−」
「−−−イザーク様」
言いかけたイザークは、サーリヤの淡々とした呼びかけにはた、と口を閉じた。無表情のまま、すぐそばに立つ美貌の姫君を振り返る。
「申し訳ありません。私が奥様を引き止めてしまっていたのです。あとでお部屋まできちんとお送りするつもりだったのですが...」
「−−−−気遣い、感謝する。が、今後ノリコには近づかないで頂きたい」
「!イザーク!?」
イザークの口から出た攻撃的な言葉に一番びっくりしたのは、誰でもないノリコだった。
信じられないとばかりに目を大きく見開き、ノリコはイザークの腕にすがりついた。
「何言ってるの、イザーク?!サーリヤ様はあたし達に親切にしてくださってたのに−−−」
「−−−失礼する」
言いかけるノリコを遮り、無言で目を見張ったサーリヤに対して冷たく言い放つと、イザークは、ノリコの腕をやや強引に引っ張って歩き出した。それにつられる形でジーナの手を引きながら駆け足に退室する形になってしまい、ノリコは、背後に残していくサーリヤを何度も申し訳なさそうに振り返った。
*****
「−−−イザーク!イザークってばっ!」
長い廊下を3人で黙々と歩く。
いつまでたってもなかなか歩速を緩めてくれないイザークに、たまりかねてノリコが声を上げた。
「腕!痛いよ、イザーク!!」
その言葉にハッと我に返ってノリコの腕を解放し、イザークは廊下の途中で立ち止まった。自分もジーナの手を離し、困惑しきった顔で掴まれていた腕をさすっているノリコを振り返り、途端にバツが悪そうな顔になる。
「すまん....」
そのまま黙り込むイザークに、ノリコは困惑した表情のまま、首を傾げた。
「イザーク?」
一体、どうしたというのだろう。
いつも冷静さを失わないイザークが、なぜサーリヤに対してあんな態度をとったのかがまったくわからない。歓迎式典で顔を合わせたことは聞いていたが、それ以降何か諍いがあったような話は聞いていないのだが....。
「−−−−何かあったの?」
理由もなく、誰かにきつく当たる人ではない。
気遣わしげにその腕にそっと手を添え、ノリコは愛しい青年の顔を覗き込んだ。
「いや...なんでもない。驚かせて、すまん」
イザーク自身、自分の言動に多少驚きを隠せずにいた。
サーリヤとは、歓迎式典の夜以来、直接言葉を交わしてもいないし、特に彼女を忌み嫌う理由もないのだが、『王家の間』で並んで立つノリコとサーリヤを見た瞬間、イザークは、どうしようもないほどの不安が腹の奥底から勢いよく沸き上がってくるのを抑えられなかったのだ。
少しでも早く、ノリコを彼女から遠ざけたかった。少しでも、遠くへ−−−−。
(−−−−なんなんだ、この不安は....)
立ち尽くしたまま、イザークはぐっと拳を握りしめた。
「イザーク....」
イザークの心を占めていく影を察して、ノリコの顔も曇っていった。
不安げに、イザークの右腕に両手でぎゅっとしがみつく。
「大丈夫だ....心配いらん」
ノリコには、先日見た悪夢のことは話していない。単なる夢のことで、ノリコを不安がらせたくはなかった。が−−−−−。
(この旅にノリコを連れてきたのは、間違いだったかもしれん....)
しがみついてくるノリコの頭をもう一方の腕でぽんぽんと安心させるように軽く叩きながら、イザークは苦い思いを噛み下した。
『あの女』と、サーリヤが同一人物だとも思えないのに、なぜこうも彼女を見ていると不安になるのか。
「....おにいちゃん」
ふと、つんつんと上着を引っぱれて、イザークは視線を落とした。
イザークの上着の裾を握りしめ、ジーナハースの焦点の合わない目がこちらを見ていた。
「おにいちゃん」
イザークの注意が自分に向いたことに気づいて、ジーナがにっこりと笑う。
「大丈夫だよ。あのお姫様、悪い人じゃないよ。あの人の中には、黒い影なんかどこにもないもの。とってもきれいな、澄んだ心を持った人だよ」
「ジーナ....」
(−−−あの人は、おねえちゃんをいじめたりしないよ。大丈夫だよ。)
自分の心を見透かされたような気がして、イザークは軽く目を見張った。
が、自分達には視えないものも視える占者のジーナがそう言うのであれば、それは信じてもよいことだろう。
「....そうだな」
自分に言い聞かせるように呟いて、イザークは、ジーナの頭にぽんと左手を乗せた。
0 件のコメント:
コメントを投稿